バス停のネコ

わたしが降りるいつものバス停に、

最近、ネコがいる。

暗くて種別は良く分からないが、

わりと毛が長く、

「にゃおん、にゃおん」と鳴いている。

特にネコ好きでもないけど、

ちょっと気を惹くネコだ。

そのネコに初めて気がついたとき、

思わず声をかけた。

そのネコはしばらくわたしを見上げて、

それから少し着いてきた。

でも、途中で引き返していった。

何かを探しているのかもしれない、と思った。

また、誰かを待っているのかもしれない、とも思った。

それが何なのかは分からないけれど、

でも、きっと

何も代わりにはならないし、

誰も代わりにはなれない。

そのことを、彼女(性別は不明ですが、なんとなく)は知っているのだ。

だから、

雨が降っていても、

雪が降っていても、

どんなに寒くても、

いろいろな人が声をかけても、

彼女(?)が探しているモノは

自分にとって居心地の良い好い場所、

自分に本当の愛情を注いでくれた人、

それだけなのだ。

自分を知るとは、そういうことなのかも知れない。