書き方講座でいつも話していること

書き方講座でいつも話していること。

書くって作文ではないんです。
書くとは、言葉を文字にすること、
作文とは、文章を作ること。

そして、書くとき、
その前に大きくわけると、
3つの工程が含まれているのです。

まず、何を書こうか思想する。
そして言葉を選ぶ、
それを文字で表現する。

作文とはそれからの作業。
体裁を整える。
伝わりやすく並び替える。
他の言い回しがないか考える。
技法を取り入れる。
つまり、校正や推敲になってきます。

書くっていうのは、その前の作業です。

だから、なかなか書けない、とか、
うまく書けないって、思ったとき、

ちょっと考えてみてください。
書きたいことは決まっていますか?

ここが抜けていると、絶対書けません。
でも、ここが抜けていると、
そもそも書こうとは思わないのかも。

言葉を選べない、
案外そういう人が多い気がしています。
そういう方は、具体的に書いてみてください。
その中で、まさに言いたかったのはこれ!
という表現が出てくるかもしれません。

出て来なくても、ある程度具体的に書けば、
読み手はなんとなく風景を想像してくれます。
それで、あーなるほどね、と、思ってくれます。

例えば、

バスから降りたとき、見知らぬおばさんから、
声をかけられた。
一瞬、身構えて振り向いた。
「定期落としましたよ」
ありがとうございますと言って、受け取った。
顔が少し熱かった。

ただ時系列に、具体的に書いただけですが、
なんとなく心情が伝わります。

総合的に考えるのが作文であって、
文章を書くこと自体、作文ではありません。

3つの工程を、ほんの少し意識してみてくださいね。